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なんでしょう?この「艶?」「濃さ?」

 こんにちは、久しぶりにのんびりした休日を過ごしています。
本当は、庭のぼーぼーな雑草を草刈りしないといけないのですが、「野趣味」と言うことで(笑)

 昨日に引き続き、サブシステムでレコードを聴いた一日でした。
主役は、奥さんに内緒で家にひっそりひそんでいる”MusicalFidelity A1"です。
実は、昔A1を持っていましたがろくにレコードを聴いていませんでした。
A1を現役で所有していた時は、レコードの音の良さに気づかずCD中心の生活で、レコードからCDにリプレイスされる音源ばかり買っていました。

 そんな意味でも、真剣にA1のフォノイコライザーを聴いたのは今日が初めてかもしれません。

シンプルな機能とデザインですね、黒のボディに青のレタリング…やはり日本とは違う (SANYO XACTI HD-1)
なんでしょう?この「艶?」「濃さ?」_e0147592_18314124.jpg




 よくA1と言うと天板がヒートシンクで「目玉焼きが焼ける」なんて言われますが、私が大音量派でないせいかやや熱くはなりますが「あち!」と言って手を慌ててどけるなんてことはまずないです。
今日も3時間程聴いていましたが、パワー部がやや熱い以外はそれ以外の場所は「ほんのり」熱い程度です。
もちろん冷やすことにこしたことはないので、他のウエブサイトで紹介されているようにPCの静音ファンを使い冷却も考えています。

 A1のフォノイコライザーでレコードを聴きつづけ、まったりし過ぎるので、側にあるVP-mini300MKⅡ+TU-875につなぎ変えて同じレコードを聴いてみました。
内容は、ボーカルもの(JPOP)です。
まず300の方が一聴して抜けが良いのです。
TU-875を加え、中域を厚くしたにもかかわらずA1比、抜けがよくSPから「ポンポン」音が離れ宙を舞います。
音離れがよく、普通に聴くと「ああ、いい音だなぁ」だと思うのです。

ところがですよ。

 確かに300の音は、いいのです。
でもA1は「あと味引かれる」のです。
上手い料理、それは高級なレストランでなくラーメンでもいいです、食べた後のあの「味の余韻」が続くのです。
そうそう、私が「みそ汁みたいな音」と以前書きましたが、みそ汁は毎日のビタミンみたいな存在で自然な存在なのですが、「あと味」と言う意味ではやや薄いですねぇ、あまりに我々には自然な存在なので。
そんな意味では、「ラーメン」か上品な「コンソメスープ」みたいな感じがA1からします。
なんなんでしょう?この余韻は?
これを「艶」「まったり」と言うのだと今更思いますが、これは何でしょう?
同じ系列と言いますか似たようなEAR859とも違います。
EAR859は、「艶」と言う意味では似ていますが音的に「綺麗」です。
私が所有するサンバレーさんの真空管アンプや過去聴いた真空管アンプでもこの「あと味」みたいなものは巡り会えません。アキュフェーズのあの繊細な美音でもない…なんだか濃くて濁りがあるような…。
でもやはりこの音は、トランジスタならではではないかと…。

 恐らく、声の帯域(中域)の再現性に力が入れられているのだと思います。
英国ポップスなんかも、このアンプなら独壇場ではないでしょうか?
それほど、このアンプはこの帯域に特化しているような気がします。
ワイドレンジによくばらず、中域中心の再生…。

 前にA1が調子悪くなった時、現行品を買おうと色々なショップを廻りましたが、だいたいどのショップも「A1ですか…うーん」と代替するアンプをなかなかご指名頂けないほど個性の強いアンプなのでしょうね。
ただ、現在のMFはそれほど強い個性ではなさそうです。

なかなか代わりがいない存在のようです。
Commented by たっちん at 2009-06-02 10:26 x
こんにちは。

このA1は、日本の各メーカーに衝撃を与えたのだと、業界に詳しい人は位置づけていますね。
シンプルな回路、A級動作による密度の濃い再生音。
日本の技術陣の概念を超えるものだったようです。

メーカーこそ違え、これも設計はEAR859と同じパラヴィッチーニ氏ですね。
発熱でパーツの劣化が激しく、常態の良いものは少ないようですが、
今でもこのアンプへのニーズは高いです。

私のはなんちゃってA2(デザイン共通)のE11でAB級ですが、
カンドコロを押さえた素敵な音を聴かせます。
少し低域をふくらませ、高域に華やかな艶をまぶした
英国のブックシェルフSPに通じる伝統の音で、
内気なkitLSを、演歌も聴ける音に演出しますよ~。
MF好きです(*^-^*)
Commented by rhr_nally at 2009-06-02 12:48
たっちんさん。
こんにちは、そうそう、たっちんさんに「メーカーこそ違え、これも設計はEAR859と同じパラヴィッチーニ氏ですね」と教えて頂いたのを覚えています。
このパラヴィッチ-ニ氏のアンプは不思議だと思います。
 私がよく覗くアンプ修理のwebでもあまり多くは語らない(ほとんど語らない?)のですが、A1のアンプ修理の最後のコメントで「日本の設計者も…」とこのアンプのシンプルで音の良いことをほめていました。
(少々高いですが、この修理屋さんならとことんA1を修理してくれそうです(笑))
kit LS3/5Aは内気で真面目ですよね、朗に朗々と歌うと言うより「襟を正して行儀よく」歌う感じがしますね。
そこがサンバレーさんトーンなのかもしれませんね。
by rhr_nally | 2009-05-31 18:55 | MusicalFidelity | Comments(2)

時は流れるんです…


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