2A3アンプを自宅で聴く 〜サンバレー2A3S〜

 前回、オーディオ専科さんの2A3試聴記録を記事にさせて頂いたところ、RHRの外付けネットワークで回路分析にお世話になったAltumさんから「サンバレーさんの2A3Sお借ししましょうか?」と有難いお誘いを受けました。

 なんて有難く嬉しいお誘いなのでしょうか…本当に感謝します。
真空管2A3のバーンインまでやって頂いてさすがアンプに長けたAltumさんです。

 早速、この二日間プリも付けずに素の2A3アンプを聴き込ませて頂きました。

その結果、色々と感じることがありました。

CMOSの画像は、ややエッジが甘いような…いや私が下手なんですよね(悲) (RICHO CX2)


 Altumさんから、預かったのはアンプと二種類の2A3でした。
一種類は、有名なRCA 2A3、そして出力管としてあまり聴いた経験のない東芝の2A3です。
整流管は、Altumさんのチョイスで東芝を付けて頂きました。
このアンプは、サンバレーさんの樽アンプと言うやつでしょうか?
私は、このアンプに対する情報は何もなく、試聴させて頂くこととしました。

まず外観は非常にコンパクトですが、真空管アンプらしくトランスが「ずっしり」くるタイプですね。
このトランスの位置でアンプの重心が決まる気がします。
中には、重心が凄くバランスよく持ち易いアンプが時々あります。
EAR859なんかは、非常に低重心でしたね…今でも好きだなぁ…。
ボリュームが2個左右独立で目盛りも何もない。
目盛りなんて特に必要ないので潔い感じがいいです。
また音質を優先して左右独立なのかもしれませんね。
VPーmini300MKⅡとは違うコンパクトさです。
出来るなら小粋なCDPとペアを組ませて上げたい…もちろん外付けDACなんかいけません。
今日は、Musical Fidelity A3.2CDをチョイスします。
このCDPは、24bit・96KHzにアップレートすると言うCDPですがそれ以上に音質として艶や濃さで表現するタイプです、分解能とか微粒子と言うアプローチとは違います。

私の真空管アンプの電源は、整流管を使うものはなく半導体の電源機ばかり。
今回、Altumさん宅から留学にこられた2A3のアンプは、整流管を使ったアンプ。
電源投入直後は、まさに「ナロー」な色合い、やや昔のラジオ的聴こえ方。
「暖機、暖機」と言い聞かせいつものMALTAもリファレンスで聴いているバラードものじゃぁなくて、軽快な南米イメージの”コカージュ"だったのでやや慣れていなかったのかも…と思いながらもみるみるアンプは暖まりステージは左右に広がり始めます。

整流管を使うアンプは暖機が大切なんでしょうか。
するとこの前聴いたオーディオ専科の2A3アンプももっと暖機してから聴くんだった…でもお店での試聴には限界がありますよね。

 このアンプ845みたいに盛大にステージを広げるタイプでなく真ん中から前よりにゴスペルのボーカルが出て来てMALTAのサックスがオーバーラップしていきます。
「この管楽器の透明感は、やっぱり真空管かな…」
サックスが綺麗に空間に溶けていきます。
ここは、A1と違うところです。
楽器ものは、A1より真空管アンプが得意かもしれません。
なんて綺麗な音に納得しながら…やっぱり「音楽を聴かせる」アンプですね。

重低音とは、いきません勿論ペアを組ませたMINIとRHRを較べるのはいけません。
でもこの中域を重視した音は心地いい。
やはり300Bよりやや柔らかい感じがします。
300Bが力強い男性とすると、2A3は優しく瑞々しい女性でしょうか…前段のゴールデンドラゴンもふくよか系なのでよけいかもしれません。
6BQ5は持ちませんが、12AU7は色々もっていますので交換もいいかもしれません。

さてここでそろそろCDを交換しましょう。
いつものMALTAのバラードものに薬師丸ひろ子さん中森明菜さん、椎名恵さんを少々…聴いてみます。
やはり845のような壮大感と言いますかスケールの大きさはありませんがボーカルものでお気に入りの歌手の小ステージを独り占めしている感触はいいです。
ブレスは、やはり艶かしい…A1とは違う艶かしさ…なんて言えばいいんでしょうA1にはコクがあり、2A3には清涼感がある…無理しないのがいいのかもしれません。
2A3は女性をイメージするから女性ものがいいかと言えばそう言い切れず、ただどこかリラックスした感があるのは確かです。
300Bが音を放出、球場に放つ感じがするなら2A3は上手く表現できませんがある程度のスケールを上手く立体的に表現している感じがします。
色彩は、845のパステル調、300Bの力強いモノトーンと比較すると暖色系とは思います、でも油絵程の濁りはなく…。
上手く表現できませんが、2A3の世界があると思います。
記憶を反芻すれば、オーディオ専科の2A3にも似た感じがします…。

 このアンプには、A1で違和感のあったWE24AWGの単線もマッチする気がします。
聴き終えたらA1には、違うSPケーブルでベストな状態を作り、交互に聴いてみたいものです。
A1の良さと2A3の良さ…

しかし、2A3と300Bは甲乙付け難いものがあります。

Autograph miniと2A3…あれこれ考えずにこれだけでいい気もします…。

やっぱり次回は手持ちの300Bシングルアンプと比較してみたくなります。

ああ、相変わらずこりない性格です(笑)
Commented by 元新潟のU at 2010-03-27 16:46 x
nally さんこんにちは。

このアンプは JB-2A3 ですね。樽アンプの球は 350B です。
このアンプの音は昨年の真空管オーディオフェアで聴くことが出来ました。
私の好みの1台です。

私のブログに載せたキット屋さんのヴォイシングチャートは見ていただけましたでしょうか?
この間お貸しした SV-91BII と同じくウォーム系ですが、SV-91BII とは反対のソフト系です。
nally さんの印象通りです。

表現力豊かな nally さんの記事参考になりました。
次報を楽しみにしております。
Commented by altum at 2010-03-27 20:48 x
こんばんは~。
何の予備知識も与えない方が良かろう!と、思って黙ってました(笑)
電源ON後30分位から真価を発揮!でしょうか
自宅でないとゆっくりは聴けないと思いますので
納得が行くまで聴いてやってください(^_-)-☆

東芝の2A3も結構な音質だと思いますよ(^_-)-☆
Commented by きゃーる at 2010-03-27 20:49 x
rhr_nallyさん、こんばんわ^^

altumさんの2A3アンプですか!
良い音だったようですね^^*
2A3といえば、エレキットのTU-872という、
当方所有のTU-873の姉妹品がありました^^

今から以前作成した電源ケーブルにSFチューブつけて、
みようかなと思ってます^^
Commented by すけ at 2010-03-28 01:03 x
キット屋さんの2A3シングルですね。
可能であれば、前回のオーディオ専科さんのとの
比較を載せてもらえると嬉しいです。

一番興味があるのが、高域の伸びやキレです。
キット屋さんのサイトに載っている回路そのままだと、
いくら12AU7でもこれじゃ高域伸びねーべと思ってます。
それ以前にキット屋さんの内部写真を見ると、
例によって左右のデカップリングが共用…
altumさんのアンプらしいんで改造してそうですけど(w

前回の2A3MK5の記事で
>透明感が高く音を放射する感覚
>
これが気になってるんです。
やっぱりSRPPは凄いのか!と。。。
6ZDH3Aはμは高いがrpも高い球みたいなんで、
だからこそのSRPPやとは思うんですが。。。
Commented by へうたむ at 2010-03-28 03:12 x
盛り上がっていますね~^^♪
オーディオ専科とサンバレーの2A3シングルを短期に両方聴けるとはゼイタクです。
私は直熱管なんて無縁の徒、触ったこともないんですが、想像だけは…^^;。

気になるのは、オーディオ専科さんのサイトに、「シングル・アンプではドライバー回路の増幅段数が2段以上になると良い音を出すのが難しくなるので、シンプルなSRPP回路による1段増幅を採用」とうたっており、他方、サンバレーさんのはわざわざ前段を2段にしてドライバー段を設け、パワー(出力管)・ドライブとして、6BQ5の三結を置いていること。
出典を忘れましたが、直熱管は入力インピーダンスが急に下がる局面があり、その時、出力管ドライブだとどっか~んとパワーを(低インピーダンスで)送り込めるのでよいとあった記憶があります。
Commented by rhr_nally at 2010-03-28 10:36
元新潟のUさん、おはようございます。

ボイシングチャートは、もう全く見てないんです(笑)
ボイシングと言っても一人の人の判断だし、聴いている環境も嗜好も好きなジャンルも違うのであまり
参考にしてないんです。
客観的に色々なアンプを見たいし、変な言い方かもしれませんが自分を評価軸に感じたく妙な予備知識
を持ちたくないんです(笑)
Commented by rhr_nally at 2010-03-28 10:44
altumさん、おはようございます。

まずは、本当に貴重なアンプをお借し頂きありがとうございました。
予備知識なく聴けて有難かったです(笑)
一番驚いたのが(すいませんね)、東芝の整流管が手に持った時「からから」と音がしたことです(笑)
「?」と思いましたが無事音が出て「ホッ」っとしました。
アンプをつなぐ電源線もシンプルだし(笑)、セッティング中なんか肩の力が抜けたような気が
しました、そして素直な気持ちで音が聴けたのがいいんでしょうね。
そんなことを考えると最近「もっとシンプルに行ってみるのもいいかな?」なんて別のシステム
を構築してみょうかなぁ…なんて妙な考えを持ってます。
まずは、SP狙ってますがどこに「置く場所があるのか?」と自問自答なんかしてます(笑)

そうそう、あらためて続編を書きますが東芝の2A3もaltumさんのおっしゃる通り澄んだ音がしますよ。
Commented by rhr_nally at 2010-03-28 10:50
きゃーるさん、おはようございます。

エレキットさんの2A3がオークションに出ていましたよね。
勝手な想像なのですが2A3は、300Bほどメジャーじゃぁないので「騒ぎに巻き込まれず、ゆっくり」
考えれていいんじゃあないかなと(交換球も300Bみたいに争奪戦にならないし(笑))。
(2A3はメジャーな資格はあるんですけど、日本ではメジャーな地位じゃぁないですよね)
真空管は不思議なものでEARなんて12AX7を20本でしたっけ?凄まじい数を使ってあんな素敵な音を
出すV20やぜっぷりんさんのブログで拝見した12AH7を出力管にしたアンプとか…面白いものです。

電源コードの記事ブログにアップして下さいね。
また読みに行きますから。
Commented by rhr_nally at 2010-03-28 10:57
すけさん、おはようございます。

いやぁまいりましたね…すけさんほどの知識は全くないので回路的感想は何も言えないです。
このアンプを受け取った時、前段に12AXと6BQ5と言うのは正直戸惑いました。
この「戸惑った」は「えっ、このサイズでこんなに前段を使わないといけないの?」程度です。
どうなんでしょうねぇ…オーディオ専科さんのアンプを自宅で長時間聴いた訳ではないので
なんとも言い難いですが…そうそう、altumさん何もチューンしていないそうです。
コンセント線もみてもaltumさんらしくとても力が抜けたアンプですよ(笑)
私は、あまり回路に知識がないので「この回路ならこんな感じに違いない」がなくていいのかも
しれませんよ(笑)
ボイシングチャートも見ない、回路のことも詳しくない…そんな状態で聴いてますから素直な
感想としておきましょう(笑)
あっ、ただ私はMALTAのような軽妙な音楽とJPOPみたいなあんまり録音の優れていない素材
ベースで判断していることは差し引いて下さい(笑)
Commented by rhr_nally at 2010-03-28 11:04
へうたむさん、おはようございます。

はい贅沢させて頂きました(笑)
前述したんですけど、回路に詳しいへうたむさんとすけさん…お二人からの質問、たじたじです(笑)
でも逆に「この回路はこんな音がするはずだ」がないのでいいかもしれませんよ(笑)
変な使い方ですが「プラシーボ」効果がない(笑)
自動車のエンジンで言えばバルブ構造でDOHCとSOHCなら「DOHCは突き抜けるように高回転まで
回るはずだ!」と思い込んでもバルブ以外の部品でエンジンの回り方フィーリングは変わりますからね。
きゃーるさんのところでも書きましたがEARさんなんてさいたるもので真空管の回路屋さんからすると
「あんな使い方普通はしない(尋常じゃぁないを含んでいそうな)」と口を揃えて言われます。
じゃぁEARはひどい音なのか…個人的には綺麗な音色で好きなアンプです。

まぁ、これが私の精一杯の感想かな。
Commented by たもたも at 2010-03-28 12:20 x
こんちはぁ~♪

かなぁ~り見た目でそそられちゃいましたけど。。f ^^;
いいですね、写真で見てるだけでもうっとりしてしまいますわ☆

ワタクシ、一体で全て収まるフォノまで装備した「真空管プリメイン」がほしいなぁ~、、
なんて思ってますが、なかなか無いモンですねぇ。。
しかも予算も少ないときたもんですし、難しい・・・
でもいいなぁ、憧れます*^^*
Commented by rhr_nally at 2010-03-28 12:44
たもちゃん、こんにちは。

たもちゃんも、4343とのあくなき戦い?挑戦関心してます。
凄いですね。

さてフォノイコ内蔵の真空管プリメインアンプって確かに見当たらないですね…。
思いつかないですね…また探してみます。
でもたもちゃんの家のシステムからすると真空管は、マッキンしかないでしょう(笑)
さぁ、マッキンへ行きましょう!
Commented by なめちゃん at 2010-03-28 13:37 x
こんにちは♪
これまた、武者修行に余念がありませんね!
小生、恥ずかしながら2A3は聴いたことがありません。
タマの形状は300Bっぽいですが、音傾向は異なるようですね。
タマも色々と聴き出すと際限がありませんからねぇ~
それだけ楽しみも多いのでしょうけど(^o^)v
Commented by rhr_nally at 2010-03-28 22:26
なめちゃん、こんばんは。

そうですね、武者修行と言いますかなんと言いますか有難い話です。
2A3はオーディオ用と言いますか音響用として開発された真空管みたいですね。
本当なら、300B並みの人気はあってもしかりなのですが、どうも日本では300B
が主役みたいですね。
そんな意味で手頃な値段で交換球も選べるのではないかと思い2A3を色々調べ出したんです。

>タマも色々と聴き出すと際限がありませんからねぇ~

全くその通り。
今夜は、日頃使わない300Bアンプを引っぱり出してきて、この2A3と合わせて聴いてみます。
今、オーヤンフィーフィー(漢字が難しい…)の雨の御堂筋がかかってます…(笑)
ではまた。
Commented by すけ at 2010-03-28 23:03 x
2A3は感度が低いので、初段が低rp管だとμも低いので
3段増幅は珍しくないんですが、直結段が無いのは珍しいですね。
サンバレーさんのは初段に12AU7を持ってきて、6BQ5を3結
にしているのは良いんです。
これだと出力インピーダンスを下げれますし、なんといっても
12AU7はrpだけでなく入力容量も少ないですから。
問題は負帰還で、これやと初段カソードRのせいでモロにrpが上ります。
なんの為の12AU7。。。
デカップリングも左右共用なのでクロストークも悪そうです。
設計思想は良いんですけど、ツメが甘い感じです。
ただ、改造は出来るんでオーディオ専科さんのより弄る楽しみはあるかもです。
基本をしっかりと詰めればNFB無しでもイケそうですし。。。
JB-2A3は激変しますよ(w
Commented by たっちん at 2010-03-29 00:58 x
こんばんは~。

楽しそうですね~、2A3体験。
こうして、聴いたことのない製品の音を聴くというのは、本当に楽しいですね。

おおよその傾向はレポートしていただきましたが、
当方のイメージ(先入観!)と、かなり合致している印象です。(*^-^*)

300Bとの直接比較はどうなるのでしょう・・・。
オーディオの醍醐味のひとつですね~。w(^0^)/
Commented by rhr_nally at 2010-03-29 08:20
すけさん、おはようございます。

JB-2A3は、チューンのしがいがあるんですね…。
たぶん私の場合、カップリングコンデンサの交換くらいしか出来ないかと(笑)

もし2A3を買うとするなら専科さんのを買う確立が高いと思います。
オーディオウインズさんも2A3を出しているので興味深いところなんですけど。

何を2A3に求めるかですね…変な表現です(笑)
Commented by rhr_nally at 2010-03-29 08:23
たっちんさん、おはようございます。

鋭い…実は夕べ手持ちのVP-mini300MKⅡと比較して聴いていたんですよ。
VPは、たっちんさんのところと兄弟みたいなものだと思います。
詳細は、近くレポートしますが、たっちんさんの想像通りの結果だと思います(笑)

あとは、プリをどうするかを考えてます。
なんだか、このままプリなしでもいい気がしているのが複雑な気分です…。
「大袈裟に聴きたくない」「プリの効果を確かめたい」なんて…。
ではまた。
Commented at 2010-03-30 10:06 x
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