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Softone Model5 〜パッシブアッテネーター…悩みますよね〜

 私は「武者修行」と言って色々なところで試聴しています。
しかし武者修行の後、購入に踏み切るのですが「お店では良かったのになぁ…」なんてことはよくある話です(笑)
まぁ、この試聴先での音の再現やその音を超えることがオーディオの楽しみでもあるんですけどね(^_^;)

でも自宅に試聴機を持ち込み試聴出来ることにこしたことはありません。

 ソフトンさんは、オーディオメーカーまでいかないガレージメーカーさんです。
結構有名なのは、サンバレーさんにOEM供給していた真空管を使用したDAC、Model2でしょうか。
これは、結構触れられた方も多いかもしれませんね(今でもソフトンさんで購入可能です)。
そして私のブログで紹介した前段が半導体を使用したModel7と言うプッシュプル真空管アンプや色々な商品をラインナップされています。
中でも一番有り難いのは「試聴機を用意していて自宅で試聴可能」なことです。
今回は、パッシブアッテネーターのModel5とPhilipsのCDメカを使用したCDP Model3を貸して頂きました。

 今夜は、誰でも一度は悩むだろう「パッシブアッテネーター」Model5についてです。

この斜め傾斜のフロントパネルがソフトンさん共通のデザインですかね
Softone Model5 〜パッシブアッテネーター…悩みますよね〜_e0147592_1515553.jpg





「オーディオ信号には、余分なものを付けずにダイレクトが一番良い」
誰が言ったのでしょうか…「ダイレクト」思想は流行しましたね。
アンプのダイレクトポジション、CDPやDACにボリュームがついていて、直結(ダイレクト)の方が音が良いとか…あげく「プリアンプ不要論」まで出る始末…。

「確かにプリは余分なものを通していると言えば通しているけどなぁ…」

プリアンプ大好き派の私でも悩む時があります。
しかし、それなりのパッシブ・アッテネーターを手に入れるには、そこそこのお値段がします。
そこで今回、パッシブアッテネーターとしてソフトンさんのModel5を試聴できることになりました。
これで私の悩みも少しは解決するかもしれませんね。

今回お借りしたのは「カーボンソリッド抵抗」タイプです。
Softone Model5 〜パッシブアッテネーター…悩みますよね〜_e0147592_157599.jpg


詳細なスペックは、ソフトンさんのHPを御覧くださいm(__)m
ソフトンさんに試聴機の貸し出しをお願いしたところ「金属皮膜抵抗タイプとカーボンソリッド抵抗タイプの2種類があり、カーボンソリッド:中低域より、金属皮膜:高域より」とコメントを頂いたので今回は「カーボンソリッド」タイプを試聴させて頂くこととしました。

背面の入出力です、入力3系統…十分ですね。
Softone Model5 〜パッシブアッテネーター…悩みますよね〜_e0147592_15132646.jpg


ではまず「ガジェット感」からいきましょう。

各ノブのクリック感、操作力ともに申し分ありません。
高級感は…これは、仕方ないと思います、機能優先で。
ただ、ステップ式のアッテネーターですので連続可変的なボリューム調整が出来る訳でなく「クリック」に縛られます。
ですので非常に微小なボリューム調整を求められる方には向かないかもしれません、私の場合は問題ありませんでした。
ただ、クリックからクリックへ移る時に音が途切れるのが難点でしょうか。

プリアンプでこのボリューム位置なら、私は即死です(笑)
Softone Model5 〜パッシブアッテネーター…悩みますよね〜_e0147592_15181683.jpg


さぁ、試聴してみましょう。
まずボリューム位置がプリアンプと全然違います。
私の場合、プリアンプでのボリューム位置は9時もいけばいいところで8時半以下が多い小音量派です。
ところが、Model5は13〜14時が丁度いい音量なのです…CDPの出力だけではこんなものなのですね…。
試聴機の組合せは、メイン:ソフトン Model7、CDP:MF A3.2CD、SP:DIATONE DS-9ZとTANNOY Autograph miniを必要に合わせてつなぎ変えての試聴です。
比較対象となるプリはYAMAHA C-2Xです。
まずは、DS-9Zで試聴してみます。

さぁ出てくる音なのですが…

なるほど…パッシブアッテネーターだから、プリアンプだからと言って音の解像度に極端な差はないようです。
Model5も綺麗に音を分離しています。
ただ、細かい音は分離しきれない感があります…しかし極端な差かと言えばそうではないです。

 一番感じた差は「ステージの広さ」でしょうか。
残念ですがModel5は、ステージの広さはC-2Xには全くと言っていいほど敵いません…。
SPを設置している幅の内側に音が「こぢんまり」と集まります。
音を「つくり込む」ことが出来ていません…JAZZやPOPSには合うかもしれませんが、ステージの広さを求めるクラッシクには向かない気がします。

ここで音場型のAutograph miniに変えてみましょう…

…やはり、ステージの広さはこぢんまりとしてしまいますね…miniが音場型の分、やや広がりますがそれでもプリを通した時と大違いです。

 オーディオには変な意味、各人に「哲学」みたいなものがあると思います。
哲学と言いますか主義主張と言いますか…「単線主義」「プリ不要派」「CDはアナログに敵わず」etc etc…。

この機器はそんな「プリ不要派」には、欠かせない機器かもしれませんが、確かにプリを通さない分「ピュア」な音かもしれません…プリの「音作り」を嫌がる方にはいい機器かもしれません。
でも改めて言いたい…良質なプリを一度聴いて下さいと…(大きなお世話ですけどね(笑))

残念ながらパッシブアッテネーターは、私には合わない機器です。
改めて「プリアンプの大切さ」を痛感しました(私がプリ大好きな理由も再認識した次第です(笑))

願わくば、個性的な機器を作られるソフトンさんに個性的でコンパクトなA4サイズのプリアンプを商品ラインナップに加えて頂きたいものです。

 最後に今回自宅での試聴のチャンスを頂いたソフトンさんに改めてお礼申し上げます。
Commented by 元新潟のU at 2011-06-08 05:44 x
私もプリアンプ派です。
プリアンプは必要ですね。
人によってはパッシブアッテネーターもいいのでしょう。
ソフトンさん貸し出ししてくれるのはありがたいことです。
Commented by altum at 2011-06-08 08:38 x
おはようございます。

家の場合は機器の配置の関係も有ってプリアンプ&インピーダンス変換器は必需品ですね(^_-)
時々また今のプリアンプのグレードアップ・・・単に抵抗とEQ素子用の
コンデンサーを今よりも良い物!?に交換したいのとEQの入力インピーダンスを
47kΩ固定では無く可変にしたい!良いロータリー・スイッチが手に入れば良いのですが(^_-)-☆
Commented by takeot at 2011-06-08 09:20 x
おはようございます
また面白いことをやられておりますね!
私はmodel6に興味がありますよ(^^;
是非これもレポートしてください!!
Commented by K林 at 2011-06-08 10:53 x
rhr_nally様
団塊世代のオーディオビギナーです。時折コメントさせていただけたら幸甚です。
小生もキット屋さんの製品からスタートして今は半分以上自作の段階です。先日WE310Aプリ(ファインメット出力トランス)を造りましたが、真空管アンプ愛用者としては、特にプリが不可欠だと思います。
ただ、現在使っているファインメットコアトランス式アッティネーター(AKB某ショップ製)は、ゲインさえ我慢すれば良質なフラットアンプといい勝負です。情報の欠落が少なく音場も拡がりますが、何分高価格なので、そこまで出してパッシブAtt.を使うより真空管プリだろうなとも思います。
以上、とりとめもない体験談ですが、良い素子、デバイスを使って専門家が作ればパッシブAtt.も相当のレベルだと思いますので、失礼を省みずコメントした次第です。
Commented by rhr_nally at 2011-06-08 23:19
元新潟のUさん、こんにちは。

元新潟のUさんお使いのプリは、クリスkitではなかったでしょうか?
そして、真空管メインとの組合せですよね。
個人的に真空管メインアンプを良い音で演奏させるには、プリは欠かせないと思うのです。
Commented by rhr_nally at 2011-06-08 23:22
altumさん、こんばんは。

altumさんのプリはですね、外観はノーマルですが中身がフルチューンなので
渾身の一機ですよね…あれだけてまひまをかけられたんですから素晴らしいです。
残念ながら私の場合、既製品かキット品をチューンするしか能がなく、本当に
羨ましい限りです。
Commented by rhr_nally at 2011-06-08 23:26
takeotさん、こんばんは。

Model6ですか…「真空管式USB-DAC & ヘッドフォンアンプ」ですね。
これは眼中になかったですね(笑)
申し訳ないのですが、Philips CD-PRO2M Moduleを使用したCDP Model3の
試聴レポートを書きますのでこちらで勘弁して下さい(・∀・)(笑)
Commented by rhr_nally at 2011-06-08 23:30
k林さん、こんばんは。

初めまして、ようこそ我が拙いブログへおいで下さいました。

素晴らしいですね、キットから入り自作まで到達されるなんて…凄いです。
どんな意見でも構いません、遠慮なさらずお書きください。
確かにアッテネーターに優れものがあるとは思います、ただめぐり合うのが
プリアンプより難しいんでしょうね…。
私も真空管メインアンプについては、プリは必須だと考えています。
ゲインの問題はありますが、メインアンプのボリュームは開放しプリアンプで
コントロールしメインアンプの能力を最大限発揮したいですね。
Commented by きゃーる at 2011-06-09 01:04 x
rhr_nallyさん、こんばんわ^^ノ

パッシブアッテネッターですか^^
入力ボリュームの高級品といった感じですね^^
スラントフェイスがいかにもソフトンさんといった
感じでいいですね^^
プリがないと一見新鮮な音のような気がしますが、
やはり音にまとまりがないんですよね。。。
あ! model3も試聴したんですか!
こっちのほうが気になるかも^^
Commented by なめちゃん仙人 at 2011-06-10 01:09 x
こんばんは♪
これはこれは、、、、実は、小生も以前、model5を導入したことがあります!!
小生のは金属皮膜抵抗器仕様のほうでしたが。
http://blogs.yahoo.co.jp/namechan999/27091511.html

感想は概ねNallyさんが感じたことと共通しております。
音場感が狭く、音像のまろやかさや潤いに欠けるような雰囲気でした。
音の細かいエッヂは良く描き分けますが、
音の礫一つ一つを音楽として再構築する能力に乏しいようです。

なんか、アクティブ型プリアンプの場合、
電気を流すと同時に、音楽に「血肉」が流れるような気がして・・・
まぁ、非科学的な単なる思い込みと言えばそれまでですが(笑)

とは言え、パッシブ型アッテネーターの高鮮度なサウンドも、
ある意味、一つのオデオの世界を構築しており、
人によってはプリアンプより良し、とするかもしれません。

最後は、個人個人の趣味嗜好でチョイスすれば良いのではないでしょうか(^o^)v
Commented by rhr_nally at 2011-06-11 09:29
きゃーるさん、おはようございます。

パッシブアッテネーターにも色々あるみたいですね。
ROTELと言うブランドも発見しましたし…ややそそられますが(笑)
私はやっぱりプリアンプ派だと思いますが、興味はつきないですね。
model3の試聴結果はもう少しお待ち下さい、お楽しみに!(^^)!
Commented by rhr_nally at 2011-06-11 09:32
仙人様、おはようございます。

仙人様がこのパッシブアッテネーターについて書かれていたのは私もずいぶん前に拝読しました(笑)
私も興味がありましたし、運よく試聴できるので記事にした次第ですm(__)m

はい、全く仰る通りでお使いになる方のお好み次第ですね。
ですので、一台持っててもいいのかな?なんて思いも(危ない、危ない(笑))
いやぁ、しかしオデオの世界は深淵ですね。
by rhr_nally | 2011-06-08 00:02 | 試聴(武者修行) | Comments(12)

時は流れるんです…


by Nally